タブレットを活用した教育ICT活用事例

江南市立西部中学校(愛知県)

江南市立西部中学校の理科の授業では、生徒それぞれが主体となり意欲的になるような取り組みが進められている。今回は、男女2名ずつの4名で構成される理科実験班それぞれにタブレット端末を1台配り、『理科(単元:電流と回路)』の実験授業が行われるということで、その様子を取材させていただいた。


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実験の結果は、クラス全員に素早く共有

電流と回路は目に見えない物を扱う分野。実験では、数値や現象の変化を丁寧に観察・記録することが求められる。最初の先生の手本では、前方の大型モニターと生徒の手元タブレット画面に教材を上映して単元のポイントや実験手順の説明が行われていく。途中、先生の手元にある電流計の目盛をタブレットのカメラで撮影し、各班のタブレットに画像が転送されると、教室内にどよめきが沸き起きおこる場面も。生徒全員が順番に立ち上がる必要のないスムーズな授業進行に、驚いている様子であった。
実験に入ると、生徒は活発に意見を交わしながら観察を進め、発表用の考察をタブレットにまとめていく。生徒は、ペン書き込みツールで配色にも気を配りながら書き込んでいく。このような課題への取り組み具合は、先生端末にリアルタイムに表示されているため、先生側でも全体の進行状況を把握することができる。
全ての班の書き込みが終わると、各班のまとめが大型モニターに映し出され、それぞれの発表があった。
先生もタブレットで補足事項を追加書き込みをする場面もあった。
タブレットの授業支援機能の双方向型通信の特性を活かしながらも、クラス全員が主体的に授業に臨んでいる姿勢がとても印象的だ。

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タブレットを活用して 、理科 の授業進行

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お客様の声

各班1台のタブレットで、うれしい誤算。

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指導にあたった 岩田智文 先生
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コミュニケーションの中心にあるタブレット

恥ずかしい話ですが、もともと本校は教育ICT機器の活用に疎い部分があり、いつもコンピューター室に眠りがちでした。そんな中、トライアルで“タブレットによる授業支援機能”を活用する機会があり、これがきっかけでこれまで興味はあったけれども、という教員仲間にも活用の機運が徐々に芽生えてきたように思います。
本校のタブレット台数は“各班1台”ですが、タブレットが中心にあることで活発な意見交換が行われるようにもなりました。現在ではコミュニケーションツールのひとつとして大切な役割を果たしています。
“タブレットは先生が使うもの”という意識だった生徒たちも次第には、“自分たちでも使うもの”という意識に変化していったように感じます。
かく言う私も、当初はタブレット操作を1人の生徒が独占してしまうのではないか、と懸念していましたが、不思議と全員が交代で使っていることがうれしい誤算です。誰でも扱える操作性がそうさせているのかもしれませんね。
今後は、メディアボックスが各教室に配備され、パソコンやUSBを持ち歩かなくてもサーバー内の教材コンテンツをどの教室でもリモコンひとつで視聴できるようになるとうれしいなと思っています。

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