授業と情報連絡と学校運営の効率化を実感
~電子黒板とみらスクをセット導入~

武蔵野東小学校(東京都)

「心と体の健やかな子どもを育てたい」という、子を持つ親であればだれもが抱く願いを、そのまま教育理念として創立された学校法人 武蔵野東学園。学園最大の特色は、健常児と自閉症児の混合教育体制と自閉症児教育(生活療法)の実践が行われていることである。近年、教育・福祉・社会に至るまで、各方面で重要性が叫ばれている「インクルーシブ教育」のパイオニア校として知られている。武蔵野東小学校には、「みらいスクールステーション」が導入され、“1人ひとりの個性を引き出す教育”が日々行われている。今回の取材では、本システムの導入の背景や活用状況について先生方にお話しを伺った。


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多機能・簡単・シームレス

従来のICT環境は、40型のデジタルテレビにiPadと画面転送機器であった。学校全体のICT化を検討する過程で、画面をより大きく見せることと画面転送を安定して利用するために、プロジェクター型電子黒板とみらいスクールステーションがセットで導入された。「授業ではiPad画面転送やサーバ内の教材提示とファイル共有ができる。授業だけでなく、映像放送(校内ライブ放送)やお知らせ表示(電子掲示板機能)まで1つのシステムで対応できてしまう」、これが導入の決め手になったという。
同校では、授業のペーパーレス化の取り組みも積極的に行われている。「これまでは掲示物を大判出力して、教室に持ち込んで黒板に貼って外して、その単元が終わったら処分していた。今回のICT整備によって、掲示物の準備コストの削減効果を感じる」という。現在では、教材をデータ化し、共有サーバに入れておくだけになった。教室に常設されているみらいスクールステーションで、教材を選び、電子黒板に大きく映し出す。「教材の切り替えや保存もすばやく簡単にできるようになったため、授業準備の負担が減り、授業進行も子どもたちを待たすことなくスムーズになった」と導入効果を実感されている先生が多い模様だ。

学校行事が変わった

「音声による放送設備に加えて、映像放送を導入したかった」という同校では、校庭や体育館での学校行事の様子を控室として保護者に開放された教室にライブ配信する活用をされている。「炎天下の体育祭はご高齢者の参観には負担が大きかった。涼しい部屋で参観できる環境を用意することができる」「体育館が広くないため、全ての保護者が入りきらないことがあったが、リアルタイムに情報を届けられるようになった」という。

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電子黒板とみらスクをセット導入

ICT活用事例

お客様の声

子どもたちが意欲的に主体性を持つようになりました。

ICT活用事例
井上先生(左)と北村先生(右)
ICT活用事例
西山先生(左)と山田先生(右)

簡単な操作で、すばやくパッと教材を出せるのが魅力です。パソコンを持ち運ばなくて良くなったので、身軽になりました。デジタル教材では、パワポやPDF教材、NHK for SchoolとYouTubeを良く使います。例えば、「唸り声ってどんな声?」という疑問を解決するために、電子黒板にYouTube画面を大きく映し、一緒に検索して確認しました。「上から2つ目を再生して!」などクラス全員が意欲的に授業に参加できるようになったと感じています。
音楽では、耳からの情報を大事にするわけですが、電子黒板と組み合わせて目からの情報を効果的に活用すると、子どもたちの興味関心が下がらないという効果を感じています。
朝の会と帰りの会の進行も子ども主体に様変わりしました。従来は、先生がCDデッキを準備しなければなりませんでしたが、今では音楽や音読を子どもたちが当番制でリモコンを使って再生しています。以前は、クラスの前に立ちたがらなかった子もいましたが、みらスクを操作したいがために積極的に前に出るようになりました。みらスク(メディアボックス)の電源を立ち上げると電子黒板の電源も連動して立ち上がることによって、運用がより効率化できています。
授業以外の用途では、児童たちの演説会をライブ放送したり、昇降口にもディスプレイを設置して、そこから児童や保護者向けの案内を表示したりしています。昇降口の雰囲気だけでなく、毎朝登校してくる児童の表情が明るくなりました。

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