GIGAスクールとコロナ禍に適応させた学びの実践

はじめに

横浜創学館高等学校様(以下、同校)は、プロジェクター型電子黒板や無線LAN環境の整備と共に、みらいスクールステーション(以下、みらスク)を2019年夏に導入した。翌2020年度は、GIGAスクール構想と新型コロナウイルス感染症によって学びの周辺環境は大きく変容した。導入から1年半が経過した中、みらスクの利用状況について布施先生と山田先生にお話を伺った。


お話を伺った布施朋浩 先生(写真右)と山田航介 先生(同左)

ICTの授業は、特別だった

「授業でICTを使おうとすると準備が大変でした。一方で、生徒たちの間には“次の授業は何かあるぞ”といった期待感がありました。昔あったOHPを利用していた当時と同じですね」と振り返ったのは、布施先生だ。これまでは、授業で動画教材等を視聴するためには、指導用パソコンとプロジェクターを、毎回教室に持ち込んで、休み時間中に準備を終える必要があり、思い返してみると先生方の負担は少なくなかったという。

スマートに教材を提示したい

 教育ICT環境の整備を検討していく中で販売店担当者から、みらスクの提案があったという。みらスクは、リモコン操作でデジタル教材を視聴できるため、授業準備の負担を軽減できるようになる。さらに、教員の端末画面を電子黒板に投影する画面ミラーリング機能も備わっている。「まず、PCレスで教材提示できるようになる点が魅力的で、リモコンで操作できるため、十分に使いこなせるイメージが湧きました。 そして、PC端末を利用する先生には、わざわざ電子黒板と有線ケーブルでつなぐ手間を無くし、無線でスマートに画面ミラーリングができる環境を整えたいと考えました」「画面ミラーリング機能は、電子黒板にも備わっていますが、みらスクには、これらの機能以外にも、校内ライブ放送や電子掲示板の機能が使える点が採用の決め手となりました」と、システム選定の経緯を振り返った。 奇しくも翌2020年からGIGAスクール構想と新型コロナウイルスの影響によって教育環境が変化していったことについて伺うと「当時は、先のことは予見できませんでしたが、今に至っては、みらスクを導入しておいて助かった、とつくづく思います」と安堵の表情を浮かべていた。



みらスクを使った授業の様子
殆どの教室で、デジタル教材を活用した授業が実践されていた

みらスクの活用

 同校では、2020年度の入学生から1人1台端末の活用が本格的に始まっている。先生は、リモコンまたは先生端末の画面ミラーリングでデジタル教材を提示した授業が日常的に行われている。ここからは、コロナ禍における同校のみらスクの活用例を紹介していく。


1人1台端末による授業が始まっている

学校行事の3密を回避

 コロナ禍により、従来の全校生徒を1か所に集めた全校集会の実施ができなくなった中、先生方が見出したのは、校内ライブ放送の活用だ。この機能は、カメラ映像を教室の電子黒板にライブ配信するもので校内LANを活用するため、プロジェクターにも配信することができる。布施先生は、「いま、全校集会は全てライブ放送しています。生徒が体育館等に移動することなく、教室にいたままで校長の話を聞くことができるため、3密回避に役立てています」と語る




  • 全校集会は、校内放送に切り替えている

  • 教室から全校集会に参加している

 全校集会以外にも、外部講師による講話の配信にも活用するなど、各教室で分散して安全に話を聞けるため、今年も中止することなく継続して実施することができたという。同校では、入学式でのライブ放送も検討している。「保護者様に学校にお越しいただいて、教室からでも式の様子をご覧いただけるようにしたい」と語った。

動画や画像も配信

 みらスクには、動画や画像を配信できる電子掲示板機能もある。山田先生は、文化祭での活用事例を紹介してくれた。「コロナ禍で制約が多い中で、プログラムのアイデアを募り“ドミノ倒し”が企画されました。各教室で創ったドミノ倒しの様子を当日に収録・編集して、全教室に配信を行いました。“未知への挑戦”と銘打った文化祭で、大いに盛り上がりました」という。  この機能は、電子黒板を情報掲示板のように利用できるため、教室の生徒への連絡事項を手短に、的確に、漏れなく伝達することができるため、分散登校で連絡事項を繰り返す際に重宝したそうだ。




文化祭当日に配信した教室ドミノ企画

Web会議画面をミラーリング

 同校では、進路ガイダンスの一環として、外部の大学等とWeb会議ツールで接続し、直接コミュニケーションをとる試みが行われている。「教室ごとに接続する大学を分けて、生徒は希望する教室に入ります。電子黒板に大きく投影することができるので、話し手の雰囲気を感じ取ることができています」という。




進路ガイダンスの様子

今後に向けて

 かつて特別だったICTは、わずか1年の間で日常のツールとなっていた。今後のICT活用について伺った。「コロナ禍における様々なみらスク活用方法は、先生方の発案で生まれました。生徒からは、もっと斬新な使い方が出てくるのではないかと期待しています。また、GIGAスクール構想で生徒1人1台端末の利用が加速していくので、画面ミラーリング機能も生徒が活用できるように検討していきたい」と考えを述べた。





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