Web会議ツールで、
校内放送はできるのか?

「校内放送」といえば一昔前は音声のみでしたが、現在では映像も簡単に配信することができるようになりました。テレビの4K化やプロジェクターの高精度化もあり、学校では、たった数年の間により高画質な映像放送ができるようになり、進化を遂げています。
映像放送ができるようになったことで、例えば、学校の放送委員の活動にも創意工夫がみられるようになり、お昼休みや学校行事では、まるでテレビ局のように新鮮な情報を校内全体に視覚的に伝えられるようになりました。

<運動会をパブリックビューイング?校内ライブ放送を実現するICTシステム>
https://www.mirai-school.jp/station/column/1560/

さらに、最近ではGIGAスクール構想でPC端末や無線LAN環境が整ったことに加えて、新型コロナウイルス感染症対策として極力集団を避ける手段で、ZoomやTeams等に代表されるWeb会議システムを使った校内放送の取り組みを実践される学校も出て参りました。

このコラムでは、校内放送の歴史に触れながら、Web会議システムを使った校内放送の課題についてお話します。

校内放送の変遷

時代を少し遡ると、校内放送といえば、映像を各教室に届ける手段はなく音声放送が主流でした。全校朝礼のために、全校生徒に校庭への集合を呼びかけたりしたものです。
筆者が小学生だった昭和後期には、各教室にアナログテレビがあって、教育テレビ番組やオリンピックを見ましたが、当時は校内放送が映像で配信できるようになるとは思ってもいませんでした。

2007年の地上デジタル放送の開始とともに、2009年になるとスクールニューディール構想によって、多くの教室にデジタルテレビや電子黒板が導入されました。
このテレビを有効活用する手段として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調器が導入され、映像による校内放送が実施できる環境を整えた学校が増えました。放送室には、音声放送卓と映像を配信するAV調整卓が配備され、まるで放送局のようです。

<同軸ケーブルとLANで何が違うの?自主放送システムを比較>
https://www.mirai-school.jp/station/column/1613/

スクールニューディール構想から10年近くが経過した2017年頃になると、デジタルテレビやディスプレイ型電子黒板は、軽量化と高品質化と低価格化が進んでいます。
また、画面の大型化や設置場所の省スペース化のニーズも現れ、プロジェクタータイプの大型提示装置に切り替える学校も出てきました。

大型提示装置の進化とともに、学校のLAN環境の整備が進むと、テレビ共聴ライン(同軸ケーブル)による放送配信から、LAN配信による放送へ切り替える学校も出てきました。校内放送にLAN配信方式を使うことで、OFDM変調方式では実現できなかった、より高画質な映像を配信したり、配信先を選んだり、同時録画ができたり、テロップを付けて配信できるようになっただけでなく、放送視聴チャンネルを持たないプロジェクターにも配信できるようになりました。

Web会議システムでの校内放送にも課題が

コロナ禍によって、民間企業ではテレワークが推進されるようになり、Web会議システムを使うことが当たり前のようになってきました。緊急事態宣言中の学校では、学校と家庭にいる個人をつなぐオンラインコミュニケーションツールとして活躍しました。

Web会議システムは、無料で使えて便利なコミュニケーションツールではありますが、これを学校の校内放送システムとして全校朝礼や学校行事に転用するとなると、課題も多いようです。

・セッティングに時間がかかる
・通信状況により映像や音声が乱れることがある
・上記の結果、児童生徒の集中力が途切れてしまう

Web会議システムはどうしても多少のセッティングが必要になってしまいます。撮影場所には、パソコンを用意してカメラとマイクで映像と音声を拾えるようにする。教室ではパソコンと据え置きのテレビをつなぎ、パソコン画面が映るようにする。予め設定したWeb会議専用のURLにアクセスする。という作業により先生方の負担も少なくないことでしょう。撮影するパソコンに標準装備されているカメラやマイクでは、そもそも校内放送には向いていないため、画質や音声が低品質になってしまうこともあります。

また、Web会議中に通信が途切れることも少なくなく、映像や音声が乱れるだけであればまだしも、突然Web会議が中断することもあるため、トラブルに対応するために、Web会議システムやパソコン、ネットワークに関する知識も必要となるケースもあります。

準備も設定も簡単な校内放送システム

校内放送に手間をかけず、円滑に実施するためのシステムとしてみらいスクールステーション(以下、みらスク)があります。
みらスクには、ビデオカメラで撮影する映像を、校内LANを介して各教室にライブ放送する校内ライブ放送機能があります。校内放送専用のシステムなので、どなたでも簡単にご利用いただけます。

・専用機を教室に常設しているため教室側の準備が不要
・学校の環境で使用する前提で設計しているため操作が簡単
・校内LANと接続する場所ならどこでも放送スタジオに
・テレビだけでなく、プロジェクターにも配信できる

教室側は、教育ICT専用端末「メディアボックス」を教室に常設するだけで、放送を視聴するための特別な準備はなく、校内放送のたびにパソコンとテレビをつなぐ、さらに専用の会議URLにアクセスして待機する、といった手間がありません。
放送を撮影して配信する側は、操作がとにかく簡単です。ビデオカメラを配信用パソコンにつないだら配信開始ボタンを押すだけで始めることができます。
みらスクは、校内放送システムでもあるので、テレビ番組のように「テロップ」が入った生中継配信ができます。これはWeb会議システムでは簡単にできないことかもしれません。

校内放送以外でのみらスクの活用方法

みらスクは校内放送システムでありながら、別の用途で使える機能が備わっています。

授業での使用例を挙げると、「パソコン端末の画面をクラス全体に共有したい」というシーンがあると思います。その場合は、みらスクの「画面ミラーリング機能」が便利です。
メディアボックスに標準搭載されている画面ミラーリング機能は、「3つのOS(Chrome OS / Windows / iOS)」に対応しています。そのため、教員・児童生徒用端末でOSが異なって(例:教師がWindows / 生徒がChromebook)いても、それぞれのOSに対応したミラーリング機器を整備する必要はなく、メディアボックス1台で完結するわけです。

<GIGAスクール端末の授業を効率化するおすすめアイテム>
https://www.mirai-school.jp/station/giga-school/

カメラ映像を配信する校内ライブ放送とは異なり、「画像や動画を配信する電子掲示板機能」もあります。つまり、みらスクはデジタルサイネージシステムとしてもご利用いただいています。
教室ごとに異なる画像データを手動配信したり、スケジュールを組んで自動配信したり、様々な情報を配信できます。

<学校からの「お知らせ」を一斉配信。電子掲示板機能>
https://www.mirai-school.jp/station/announcement/

withコロナ時代での校内放送の重要性

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、体育館での全校集会や集団での学校行事の自粛を余儀なくされている中、学校内の新しいコミュニケーション手段として、再び校内放送が注目されています。
是非、みらいスクールステーションを校内放送システム+αの場面でご活用いただき、より快適な学校運営の実現にお役立てください。