文部科学省「GIGAスクール構想」で端末とネットワーク整備を実現

進みゆく端末とネットワーク整備

GIGAスクール構想によって、全国の小中学校でITC環境の整備が進みました。

1人1台パソコン端末は、1台につき上限4.5万円(税込)の補助金。ネットワーク整備には、整備費用の2分の1が補助されます。

対象は、希望する国公立私立全ての小学校・中学校・高等学校・特別支援学校となりますが、措置要件として先に地財措置(地方財政措置)を活用した「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画(2018年~2022年)」に基づく、「学習者用コンピュータを3クラスに1クラス分程度」の整備計画を有していることなどがあります。

GIGAスクール構想については以下のコラムに綴ってますのでご覧ください。

▶︎ GIGAスクール構想とは?メリット・デメリットや背景・これまでの経緯・課題と解決策まで幅広く解説
https://www.mirai-school.jp/station/column/2206/

教育のICT化に向けた環境整備5か年計画(2018年~2022年)で整備できるICT機器

地方財政措置を活用することで、以下のICT教育環境を整備できます。
・学習者用コンピュータ 3クラスに1クラス分程度整備(☆この整備計画を持っていることがGIGAスクール構想の措置要件)
・指導者用コンピュータ 授業を担任する教師1人1台
・大型提示装置・実物投影機 100%整備
・各普通教室1台、特別教室用として6台
(実物投影機は、整備実態を踏まえ、小学校及び特別支援学校に整備)
・超高速インターネット及び無線LAN 100%整備
・統合型校務支援システム 100%整備
・ICT支援員 4校に1人配置
・上記のほか、学習用ツール(※)、予備用学習者用コンピュータ、充電保管庫、学習用サーバ、校務用サーバ、校務用コンピュータやセキュリティに関するソフトウェアについても整備
(※)ワープロソフトや表計算ソフト、プレゼンテーションソフトなどをはじめとする各教科等の学習活動に共通で必要なソフトウェア

▼文部科学省:教育のICT化に向けた環境整備5か年計画(2018年~2022年)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1402835.htm

GIGAスクール構想で整備できるICT機器

・児童生徒1人1台の端末(上限4.5万円(税込)/台を国が補助)
・校内通信ネットワーク(整備費用の2分の1を国が補助)

1人1台の端末整備にあたっては、文部科学省は「標準仕様書」を公開しています。OSも、Windows、iOS、Chromebookそれぞれのシステム要件の例を示しています。

校内通信ネットワークの整備にあたっては、「クラウド・バイ・デフォルト」つまり、クラウドサービスの利用を第一候補に検討することが打ち出され、「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」もこの考え方に沿って改訂が行われています。

デジタル教科書・デジタル教材やAIドリルといった良質なデジタルコンテンツの活用の促進による学びの充実も構想には掲げられていますが、これらのコンテンツに係る国の補助はないため、設置者である自治体では別調達による整備が必要となります。さらに、指導者の端末調達費用も国の補助の対象外となっています。

子ども端末とLAN環境の整備すると共に、デジタルコンテンツや電子黒板といった周辺環境も同時に整えていかなければ、ICT機器が殆ど使われなくなる可能性がある点に留意が必要です。これらのICT機器を有機的に結び付けて各機器全体の利用率を大幅に向上させるツールとして、みらいスクールステーションがお勧めです。

▼「児童生徒1人1台コンピュータ」 の実現を見据えた施策パッケージ
https://www.mext.go.jp/content/20200219-mxt_jogai02-000003278_301.pdf

◆GIGAスクール構想の実現 標準仕様書(令和2年3月3日/文科省)
https://www.mext.go.jp/content/20200303-mxt_jogai02-000003278_407.pdf

ICT教育機器の導入バリエーションを検討できる「自治体ピッチ」

文部科学省では、GIGAスクール構想でICT教育環境を整備しようとする自治体向けの参考情報となるように「GIGAスクール 自治体ピッチ」を開催し、幅広い情報提供を推進しています。民間事業者からのピッチ(プレゼンテーション)内容は、以下の2点です。
・1人1台端末整備事業における補助対象で構成される基本パッケージ
・先進自治体での実績のあるネットワークやアプリケーション等も含めた応用的なパッケージ

GIGAスクール 自治体ピッチは、2020年3月に3回開催され、その模様はYouTubeLIVEで生中継されました。

▼(文科省事務連絡)「GIGAスクール 自治体ピッチ」のプログラムについて(PDF)
https://i.r.cbz.jp/cc/pl/ydnb7677/afn1kymne7g8/q19a2nnm/

▼2020/3/18_第1回GIGAスクール自治体ピッチ
https://i.r.cbz.jp/cc/pl/ydnb7677/r4hpo319hvfo/q19a2nnm/

▼2020/3/24_第2回GIGAスクール自治体ピッチ
https://i.r.cbz.jp/cc/pl/ydnb7677/y8fmx6isg8f4/q19a2nnm/

▼2020/3/27_第3回GIGAスクール自治体ピッチ
https://i.r.cbz.jp/cc/pl/ydnb7677/k9r7evh7osv0/q19a2nnm/

GIGAスクール構想とみらいスクールステーション

GIGAスクール構想における国の補助に対象に、みらいスクールステーションは含まれません。しかしながら、前述のように端末とLAN環境を整備しても、電子黒板やデジタルコンテンツといった周辺機器と連携させた授業を実践しないことには、ICT機器の教育効果を見出すのは困難といえるでしょう。
このため、みらいスクールステーションは、教育ICT整備5か年計画やGIGAスクール構想で整備されたICT機器の利用率を大幅に上げる補助ツールとして選ばれています。

<大型提示装置とみらいスクールステーション>
パソコンやタブレット端末の画面ミラーリングなど、授業中における教材提示の頻度が上昇します。メディアボックスには、3OS対応の画面ミラーリング機能が搭載されているため、BYOD利用や学年ごとにOSが異なる場合でもご利用いただけます。
また、付属の専用リモコンによる簡単な操作で教材提示ができるため、パソコン利用が苦手な方でも、端末利用なしでデジタルコンテンツを提示いただけます。デジタル教科書やオフィスファイル、PDFの提示もパソコン端末不要でリモコン操作でご利用いただける点に評価をいただいています。

▼みらスクとは
https://www.mirai-school.jp/ict-education/


<児童生徒端末とみらいスクールステーション>
先にご紹介のとおり、マルチOS対応の画面ミラーリング機能をご利用いただけます。
例えば、インターネットで調べものをしたその画面を無線で大型提示装置に画面転送できます。
画面ミラーリングは、Chromebook、Windows、iOSの3OSに対応しており、それぞれ簡単な操作で使用できます。

▼タブレット授業に最適!マルチOS対応の画面ミラーリング端末
https://www.mirai-school.jp/tablet/


<校内LANとみらいスクールステーション>
授業用途では、学習に用いるデジタル教材を各教室でファイル共有できます。
さらに、授業以外にも校内LAN、そして大型提示装置を有効活用いただけるのが、みらいスクールステーションの特徴です。
ビデオカメラ映像を各教室にライブ中継する「校内ライブ放送」や、動画・静止画のファイルを各教室に配信する「電子掲示板(デジタルサイネージ)」機能も備わっています。
これら情報配信の機能は、新型コロナやインフルエンザなどの集団感染症対策にも活躍する大変便利な機能です。

▼校内LANを活用する映像放送配信システム
https://www.mirai-school.jp/announcement/

まとめ

このコラムでは、文部科学省のGIGAスクール構想や教育ICT整備5か年計画によって調達整備されるICT機器の利用率を引き上げる補助ツールとして、富士ソフトのみらいスクールステーションをご紹介しました。
“せっかくICT機器を導入したのに、一部の教室や先生しか活用していない”、”電子黒板とうまく連携できない”といった先生方の悩みを解決し、ICT教育機器の有効活用によって創造性豊かな子供たちを育むシステムです。
是非、この機会に導入をご検討ください。